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経緯
本日は散歩しようと思いましたが、どうも天気は怪しそう。ということで、曇り空でも映えそうなビル街を見に行こうと思い立ちました。前々から気になっている地域「大街区エリア」に向かいます。ここは、麻布台・六本木・虎ノ門にまたがった再開発エリアで、正式名称は「六本木・虎ノ門地区」と言います。「大街区」という呼び方はどうも不動産業界で言われているらしく、次々に再開発されて大きな街区として整理されて大きなビルが建つ地域を差す用語としては相応しい呼び方でしょう。一方で、一般市民が使っているようには見えません、将来、この「大街区」が本当に一つの地域として成立するのか否かは気になる所です。
麻布台ヒルズ
まずは、麻布台ヒルズに向かいます。麻布と言えば、なんだか高級そうなイメージばかりが浮かび上がってきますが、麻布も結構広いもので、色々な性質の地域があるようです。麻布台ヒルズも再開発前は「我善坊谷」と呼ばれ、住宅や商店等が密集する地域であったようです。こういった地域を木密地域と呼ぶそうで、火災等の危険が高いことから再開発の必要性が言われることも多いようです。に向かいます。我善坊谷を麻布台ヒルズに変える再開発は相当大規模で、建物を全て撤去し、谷を埋めて地盤改良して高低差をなくし、改めて商業地と住居ビルを作るというものでした。再開発の成功例として称賛する人も居たので、今は実際にどうなっているのかを見に行きます。
最寄り駅の神谷町駅の改札を通ると、麻布台ヒルズへの案内が出ています。どうも外にでることもなく麻布台ヒルズまで直通の通路があるみたいです。少し歩くと麻布台ヒルズの地下階に着きます。
地上に出ると、そこは麻布台ヒルズの街です。
と、ここで困った事態。トイレに行きたくなったのでした。ある意味駅ビルの延長みたいな商業地でもあるので、何処かにトイレはあるはずと思って、建物に入っていったところ、トイレの表示を無事発見。私個人の人間としての尊厳が危機に瀕する中、急いでトイレまで行ったのですが、男子トイレが見つからない。というか、あまりに表示がスタイリッシュすぎて男子トイレと女子トイレ区別がつかない。しかし、どうも人間というものは危機的状況には頭が冴えるものらしい。私は脂汗をかきながら、反対側を振り返ると、そこには男子トイレ。急いで駆け込み、無事用を足したのでした。危うくスタート地点で旅が終わる所でした。しかし、流石高級向け商業住宅地、トイレも高級感があります。
そして、再び街を見ていきます。結構勾配はあるものの、だいぶ真っ直ぐな地形になっています。
なんか新しい感じのお寺もあります。
住居棟も新しい感じで高級感があります。
大街区エリア
麻布台ヒルズを出て、大街区エリアを歩いていきます。建物の背が高いので、結構写真撮るのも工夫が要ります。
歩いていると、ちょっとした森(?)があります。東京の高級街は頑張って緑地を確保していることが多いように感じます。私は田舎出身なので、ちょっとした森に魅力は感じませんが、コンクリートに囲まれた生活をしていると、緑が恋しくなるのかもしれません。
さらに進むと、米大使公邸がありましたが、歩道に交通規制(?)がかかっていました。仕方ないので、警備の人に軽く挨拶をして、交差点を曲がっていきます。
そして、ちょっと曲がると、勾配12%という激しい道が現れます。公式地名としては、赤坂・六本木・虎ノ門の境界線となっています。虎ノ門の旧名は西久保と言いまして、仙石山や愛宕山といった小高地に囲まれた地形に由来すると言われています。この勾配もそういう事なのでしょう。
高級ホテル、ザ・オークラ東京を通ります。流石、良い車ばかりです。隣には大倉集古館という建物もあります。
少し進むとまた急坂です。急勾配にしかない路面加工が見えます。山岳地帯だったら時々見る路面なのですが、ここで見るとは思いませんでした。
そして、虎ノ門ヒルズに到着です。ヒルズからヒルズへの旅になりました。虎ノ門ヒルズは歩道橋で各ビルが接続されているので、景色はなかなか良いです。これで晴れていたらもっと良い写真が撮れたかもしれません。
再開発には隙間があります。虎ノ門ヒルズの目の前にこのビルがあるというのは、風情があるのかもしれません。
そして東京駅へ
虎ノ門ヒルズを出て、港区虎ノ門と西新橋の境界線を北上していきます。
少し歩くと、千代田区霞が関に入ります。日本の行政の中心部です。とはいえ、今日は深入りしないで日比谷公園を目指します。
日比谷公園沿いにも色々建物があります。報道出版系の建物が目立ちます。
日比谷公園は公園と言いますが、緑地だけではなく色々な建物があります。この建物は市政会館と言うらしいですが、味があります。
さらに、日比谷公園の周りを歩いていきます。
日比谷公園のわきを抜けると、皇居外苑の堀があります。今まで背の高い建物で圧迫感がありましたが、道の片方が開けるだけで開放感があります。だんだんと晴れ模様になっていきますので、片っ端から写真を撮っている状態になってました。ところで、帝国劇場は建て替えの予定があるそうです。なんとなくのルートどりでしたが、今のうちに撮れて良かったです。
そして皇居外苑沿いを離れ、東京駅へと向かいます。
とうとう東京駅です。以前、東京駅に来たときは八重洲口側から見ていたので、現代建築的な側面でした、しかし、丸の内側から見ると、風情のある赤レンガ造りが歴史を感じさせます。
そろそろ歩き疲れたので、東京駅から帰ります。とはいえ、晴れているので、もうちょっと頑張って東京駅周辺を撮影しました。
まとめ
思った以上に色々歩けて満足の散歩でした。特に、出来立ての麻布台ヒルズや東京駅の歴史的側面を観察できたのは幸いでした。そして、当初の目的である「大街区エリア」ですが、赤坂・六本木・虎ノ門の境界線は明確に見えなかった一方、「大街区エリア」としての一体性と言うのもなかなか見えにくいものでした。このエリアが本当に一体的になっていくのか、これから観察していくのも楽しみになるかもしれません。