~こちらへ移転作業中~
日暮里から田端へ
さて、今日もどこへ行こうと迷っていましたが、北区あたりの崖線を目指します。東京の中でも有数の高さ・長さを誇る崖です。ところで、崖線とは崖が連続している所を指す用語ですが、「がいせん」と読みます。初見では読めませんでし、変換では出てこないので、「がけせん」で入力してます。それはさておき、崖を求めて日暮里からスタートです。
日暮里駅前は消防署と商業エリアがあります。実は、消防署を撮った直後に消防車が出発しています。お勤めご苦労様です。誰かのために戦う人はかっこいいですね。
ちょっと進むと常磐線の踏切があります。ここが、日暮里駅エリアと西日暮里駅エリアの境界線としていいかもしれません。踏切自体は大分通り過ぎてから撮ったので、ちょっと見づらいかもしれません。
なんか電車関連の施設があります。
また少し歩くと西日暮里の街です。結構距離が近いですね。
西日暮里駅の北隣に道灌山通りという大きな通りがあり、崖上と崖下をつないでいます。道路を挟んで南側が諏訪山、北側が道灌山と呼ばれているようです。諏訪山の始まり部分の崖が撮れました。
道灌山、台地の末端を登っていきます。ここは大局的には山の手と下町の境界線となっていますが、一度大きく上がって、少し下がって、また上がるという起伏をしており、道灌山はちょっとした山が住宅街となっているような様相です。崖上から下町を見渡せるので、景色は最高ですが、階段や急坂が多く、住むのにはかなりの慣れが必要かもしれません。
絶景を眺めながら進むと、田端に入ります。西日暮里は荒川区、田端は北区ですが、あまり区境を越えたという感じはしません。それより崖線のほうが遥かに境界線として重要に見えます。鉄道の大動脈を上から見下ろせるので、かなり絶景です。ここを鉄道の聖地と言ってる人が居たと思いますが、それも納得できます。
広義の田端は山の手と下町にまたがる地名です。田端駅は崖下の東田端にあります。台地の狭義の田端からは、結構な階段を上り下りしないと駅に行けないので、かなり駅近な場所でも大きな商業施設がみあたりません。
もう一つの坂と階段を降りると、田端駅北口につきます。この時になると、だいぶお腹がすいていたので、ふらふらとラーメン屋さんに吸い込まれていきます。
田端駅のすぐそばに、新田端大橋(自動車用)と田端ふれあい橋(歩行者用)があります。この橋は河川ではなく山手線などの鉄道を横切るための橋です。更に言えば、北区田端と北区東田端を直接結ぶ唯一のルートです(多分)。東田端や田端新町が北区でも事実上荒川区の一部なんて言われることもありますが、鉄道で分断されてここが唯一の接続ポイントなら、これも納得も出来ます。
田端から上中里二丁目へ
橋を渡ると東田端です。線路に囲まれているため、やや交通に難はあるようにも思えますが、結構栄えています。
更に歩いていくと、東田端と田端新町の境界線となっている東北本線の高架があります。ついでに踏切もあるのですが、どうやら「東北回送線」なるものらしいです。東田端と田端新町も東北本線によってある程度分断されていますが、高架化されていて、何本か2つの地区を結ぶルートが存在するため、田端駅方面ほどには分断された感じはありません。
田端新町に出て、昭和通りをぽてぽてと歩いたところ、何と、写真を撮り忘れました。何かいい撮影ポイントは無いかな?と思いながら歩いていたところ、いつの間にか荒川区に入っていました。境界線も何もなく、連続した街にしか見えませんでした。また何かの機会に立ち寄って写真を撮りたいですね。と言うわけで、荒川区西尾久の光景です。
昭和通りから一本奥に入って、今度は鉄道脇を歩きました。こうして歩いてみると、広大な鉄道敷地は迫力があります。そんな風に思いながら歩いていると、またしてもいつの間にか区境を越え、北区昭和町に入ってました。
まっすぐ歩いていると尾久駅です。駅名は、荒川区の西尾久・東尾久から撮っているようですが、所在地は北区昭和町です。もっとも、目立った境界線もなく、生活圏としては一体なのだろうと思います。
尾久駅から先、どこへ行こうかなと思案してましたが、せっかくなら鉄道に囲まれた街として有名な上中里二丁目へ行こうと思いました。歩くのは多少大変そうですが、まあこれもお散歩の醍醐味という事にしておきましょう。
尾久駅から昭和通りを歩いていると、地図に無い巨大な建物に出くわしました。地図上では昭和町児童公園となっていますが、児童が遊ぶにはあまりにも不似合いな灰色の建物となっていました。詳細はよくわかりませんが、どうも水道関係の施設らしいです。ひこれが何なのか少し悩んだ後、隣にある区民センターの写真も撮っておきます。
上中里二丁目を目指しているので、昭和通りから曲がっていきます。丁度、昭和町と上中里三丁目の境界線を歩いていると、小学校、公民館や消防団の分団本部がありました。
とうとう上中里三丁目と上中里二丁目の境界線に到着しました。地名上は違いはあまりないようにも思えますが、三丁目から二丁目へ行くルートはここしかなく、境界線としての鉄道(東北本線)の存在感がかなり強いです。
とまあ、上中里二丁目の景色を撮ろうと思ったのですが、どうも道を間違ったようで、いつの間にか北区栄町に入ってました。栄町の南の四分の一は程度は東北本線の南側にあり、上中里二丁目と一体化していますが、(同じ北区内とはいえ)本当に境界線を示すものが何もなく、いつの間にか地名が変わっていました。今日はこういうこと何度も起こってますね。
再び上中里二丁目に戻り、山手線沿いを歩いていきます。ちょっと密度感は高めではありますが、風景としては閑静な住宅街に見えます。ただし、常に山手線の音が鳴り響いているため、鉄道音が好きな人や、鉄道音を脳内ミュートできる人にとっては住みやすいという環境のようです。
上中里駅まで来ると、足も疲れてきました。そろそろ電車に乗って休みながらどこかへ行こうかなとも考えました。しかし、よくよく思い出せば、ここから東田端へと向かえば、鉄道用地に挟まれた一本道という風景が待っている可能性があります。ただ、少し遠いです。そうすると、田端駅まで駅はありません。引き返すという手段もあるかと思いながら歩き始めましたが、思いのほか良い景色が撮れたので結果的には満足です。
東田端との境界線の近くの一本道は、広大な鉄道用地に挟まれています。他の場所ではあまり見ないような施設も色々あるようです。
というわけで、東田端を通って田端駅に到着しました。本日は結構長い事歩いたと思います……と締めくくりたいところですが、まだ少し時間があります。
本日のオチ
まだ少し時間があると思って池袋へ立ち寄りました。駅を降りたのは良いのですが、正直、池袋のランドマークをよく知らないので、どこへ行けばいいのか分からないという事態になってしまいました。完全に調査不足ですね。それと、休日の池袋はあまりに人が多く、かなり歩きにくい状態だったので、ちょっと歩いただけで退散してしまいました。次はもっと色々と調査してから臨みたいですね。
というわけで、ちょっとしたポカもありましたが、天候と景色に恵まれ、素晴らしい散歩となりました。